2017年9月20日水曜日

老後の生活を考えたら畳コーナーは小上がりになった


引っ越しから1週間が経とうとしてるけど外構はまだ途中だしパンダちゃんの段ボールが何匹かリビングを占拠してるし誰のためって訳でもないが一応WEB内覧会とかやろうと思ってんだけどまだまだできる状況じゃないから今回は軽く独り言。

いつも独り言だけど。


小上がりに対する個人の見解。

そもそもブログって全部個人の見解だけど。


ぼくらは老後の生活を想定して畳コーナーを35センチ小上がりさせることにした。バリアフリーならぬバリアアリーの精神だ。老後のことを考えるなら極力段差を減らすべきと思われるかもしれないが、実際はそうでもない。たとえば病院。病人が療養するための病室で、床に布団を敷いて寝かされることはない。なぜなら弱った人はベッドの方が寝起きしやすいから。介助や看護、治療にあたる医師が作業しやすいってのもあるけどこれは内緒。高額なベッドを病院がわざわざ1人にひとつ用意してんのはひとえに患者のため。

床の上で立ち座りするのは結構な身体能力が必要で、高齢者の中には「床に座ったら最後、自力では立ち上がれない」なんてひとはとても多い。ずっと座卓で生活してたけど年をとってしんどくなったから最近テーブルとイスで食事してます、みたいな。ベッドのように適度な段差があれば寝るときは少し腰を下ろして身体を倒しながら脚を上げて仰向けに寝返るだけで済む。起きる時も横向きに寝返って両足をベッドから落としたら上半身を起こしやすい。

畳の上でくつろぐなら必ず畳に座るか寝転ぶことになる。段差がなければ床での寝起きと身体的な負担は同じ。段差があればベッドと同じ動作で座ったり寝転んだりできる。小上がり畳コーナーに腰掛けて、身体を180°捻りながら両足を引き上げてハイハイするだけ。そう、移動はハイハイ(四つ這い移動)が基本。畳の上で立って歩く必要などない。ちょっとはしたないけど、そのころは年寄りだからきっと誰も責めたりしない。

段差があるとつまずいて転倒しやすいという人もいる。でもそれは3センチとか1センチとか中途半端な低い段差が招く悲劇だと思う。段差が低すぎてお年寄りは段差の存在に気付けないのだ。気付かないからつまずく。いや、気付いててもつまずく。「つまずきそうだなー」と思いながら、つまずく。こういう場合は「このくらいの段差ならこのくらい脚を上げれば越えられるだろう」と段差を過小評価したか自分の脚力を過大評価したか自身のボディイメージが狂ってるかのどれかだと思うが、35センチもの段差を作っておけば「こりゃよっぽど頑張らないとちょっとやそっとじゃ越えられないぜ」と思わせて慎重な行動を促す効果が期待できる。

とにかく、バリアフリーっていうのはこうゆうお年寄りがつまずきやすい中途半端な段差を解消すること。35センチの大きな段差はお年寄りでもしっかり認識できるからつまずく可能性は低い。っていうか、つまずくとかって話じゃなくて衝突。これだけデカイ段差なら。マンガイチ衝突して転倒しても転んだ先は35センチ高くなった畳の上だからマイルドに着地できるかもしれない。

どうして35センチかというと、30センチだと低すぎて立ち座りがしんどいから。座面5センチの差は想像より大きい。特に身体の弱ったひとには。

どうして35センチかというと、40センチだと歩いて乗り上がるのがしんどいから。5センチの段差は意外と大きい。特にモノグサな若者には。

35センチの段差は、お年寄りも若者も生活しやすいよう、これから高齢者になるぼくらがぼくらなりに考えたぼくらに適したデザイン。

どうでもいいけどOver80の超高齢者を話題にするとき、自分を若者と表現できるの、いいよな。
じぶん、アラフォーなのにな。


ってことで、うちの小上がりは待ったなしですぐそこまで来てるこれからの超高齢社会を見据えてぼくらなりに真っ向から攻めた結果だから。

小洒落た雰囲気だけでなんとなく取り入れたのとは訳が違うから。




Sep 20, 2017
waguri




2017年9月12日火曜日

家具家電搬入〜テーブルが階段通らないってマジで言ってんの?

2017年9月10日 家具家電の搬入

ヤマダ電機の配達があって、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビに付けるスピーカー(シアターバー)、スチームオーブンレンジ(bistro)が届けられた。

まず11時頃にエアコンの取り付け業者がきて、すったもんだしながら3時間くらいかけてエアコン2台取り付けてくれた。1階寝室と2階LDK。

作業はテキパキと順調に進められてたと思うんだけど、主に作業してくれた人が見積もりにきた人と同じ人で、見た目の仕上がりに強いコダワリを持つマイスター精神あふれる職人だった。

うちはスリーブ穴を開けるときに柱とか傷つけられたら嫌だから設計さんに「ここからここまでは穴あけていいですよ」の印を壁に付けてもらってた。ただのマスキングテープだけど。

だからそこまでナイーブにならなくてもいいんだけどこの職人はスリーブ穴の位置を決めたら中心に小さな穴をあけてそこから上下左右の4箇所の小さな穴をあけつつ細い金具を通してシュコシュコして柱や構造材がないことを確認する慎重派。

普通のことかもしれんけど、まあ安心して見れたからよかった。見た目の仕上がりにコダワル職人は電源コードの這わせ方がえらく気になるらしくあーでもないこーでもないと1人でごちゃごちゃやってたけど結果的にキレイに取り付けられたエアコンを見て感謝感謝。

ただ取り付け追加料金が約4万円かかってビビった。2階のエアコンの室外機が1階の外にあるから配管の延長が必要だったのと、外の配管は全てカバーを付けたからこの値段。正直たけぇと思ったけど新築の家に取り付けるプレッシャーとかもあっただろうからチップだと割り切って払った。いや、やってもらっといて代金が高いからって支払わない選択肢なんてないけどな。



エアコン以外の家電は夕方に届いた。若い2人組で「こいつら大丈夫かな、平気で壁に穴とかあけそうだなあ」と思いながら家電を運んでもらった。最初に入ってきた作業員がぼくに「ハイ、これシアターバーね」と言いながらシアターバーの入った箱を手渡した。

え、なんでぼくに渡すの?2階に運べよ。

と思ってシアターバーを後ろの床に置いたらもう1人の作業員が「ハイこれレンジね」とbistroの入った箱をぼくに手渡した。

だから、なんでぼくに渡すんだよ。

冷蔵庫と洗濯機以外は玄関渡しだったかな?だとしても直接手渡すな!bistro重いわ。普通は玄関ホールに置くだろ。「ここでよろしいですか?」って家主の許可を取ってから置くんだよ。

ぼくが「これって玄関渡しでしたっけ」と聞くと軽く微笑みながら「ああ・・・せやな」と爽やかに言い放ち別の荷物を取りに外へ出て行った。

そうなんだ。じゃあまあいいや。

ってか最初からずっとタメグチ!!

なにこいつらー

で、以前冷蔵庫を2階にあげられないかもと業者に言われてムカついたはなしを書いた。めんどくさいから記事へのリンクは貼らない。その因縁の冷蔵庫。これを2階に運ぶ重要なミッションをこの2人に託すのか。気が進まんのぅ。

2人はごちゃごちゃ言いながら搬入経路を確認。階段を上りつつ「まっすぐちゃうやんけー」とかなんとか。

そしてその2人が運んできた冷蔵庫が玄関から入ってきた。最初から素っ裸にひん剥かれてる。

ここで妻が口を開いた。

これね、前に見積もり来た人が通れないかもって言うから階段の角に養生しときました

あーそうですか。ありがうございます!

妻には敬語かっ

裸にひん剥かれてた冷蔵庫は布製の養生が敷かれた玄関ホールに上がると筒状の養生を着せられた。家の中で着んのかい。

そして、2人の作業員はお互いに声を掛け合いながらなかなかのコンビネーションで少しずつ冷蔵庫を進ませる。

階段の最初の段はまだ1階の天井があるから慎重に運ばないと天井にぶち当てることになる。ここは軽く冷蔵庫を傾けて難なくクリア。

階段の途中はストレートだけど2つの障害。1つ目は手すり。壁と手すりの間の幅が冷蔵庫いっぱいいっぱい。冷蔵庫を通すと本当にわずかな隙間しかない。2つ目は階段の途中にあるブラケットライト。最初の設計ではもっと低い場所にあったが頭をぶつけそうだったから途中で20センチくらい上に取り付けるようお願いした。それでも階段の踏板からはたぶん180センチくらいか。冷蔵庫の高さは183センチ。とても心配になってきた。

冷蔵庫を持ち上げながら階段を登る2人。ぼくらの心配をよそに手すりと壁の間をスルスルと通り抜け、壁に取り付けられた邪魔なブラケットライトを難なく潜り抜け、あっという間に2階へ運んでしまった。

すごいじゃないか。君たち。

洗濯機の搬入はぼくらが2階で感心してる間に終わってしまってた。

この子ら、YDKやった。途中から敬語使うようになってたし。最初のあの感じはなんだったんだ。最初からちゃんとしてれば変に誤解されないのに。なんか損な子らやわ。勿体無いわ。

って思うのはぼくがおっさんだからか。

幅ピッタピタやった

 

エアコンの搬入と、その他家電の搬入。その間の時間に来たのが家具の搬入。午後3時くらいか。リビングに置く予定の巨大な座卓とベッドおよびマットレス。ベッドとマットレスは1階の寝室に滞りなく運び込まれ、シンプルなオークのベッドフレームが組み立てられ、ぼくら好みの硬めのマットレスがその上に置かれた。

そして、リビングのテーブル。天板にオークの集成材を使った2メートル超の巨大なテーブル。

リビングに置くテーブルを散々探し回ってようやく見つけた品だった。夜中までネットを徘徊し、ニトリ、IKEAはもちろん、東京インテリア、大塚家具、地元の家具屋も探し回った。

イメージは開放的なカフェの中央に置かれた大テーブル。適度に間隔を空けながら知らない人たちがポツポツと座って思い思いの過ごし方をする。スマホしてたり読書してたり勉強してたりカップルで語り合ったり。

もちろん、そこまで大きなテーブルは置けないけど、予算とスペースの許す限り大きなテーブルを置きたい。キッチン側で食事したあと、逆側でぼくはPC、向かい合って妻は読書。そんな過ごしかたを想定した、ぼくらの理想のテーブル。

座卓にするか長い脚のテーブルにするかも悩んだ。テーブルだと椅子がいるとか畳コーナーからTV観るときジャマになるとかデメリットはあるけど立ち座りが楽。座卓はそこそこ大きくてもリビングの開放感をまあまあ維持できたり床暖の恩恵を最大限に享受できたりぼくらはそもそも床に座るほうが好きだったり椅子が要らないから経済的に助かったり椅子で床を傷つけるリスクを回避できたりする。

座卓のメリットばっか。

和栗のいえのコンセプトにも合うしね。

カフェっぽくはないけどね。

そうして探し当てて購入した巨大なテーブルは脚がロの字型になっていて、縦長に立てて天板に組み付ければ脚長のテーブルに、横倒しにして天板に組み付ければ座卓になる2way仕様。

とりあえず座卓として使用する予定。

だったんだけど、これがまた階段を上がれないとかなんとかぬかしやがってこいつら家具や家電の搬入業者はどんだけぼくらの家を小馬鹿にすれば気がすむのかわからんけど冗談も休み休み言わんとそれに付き合って爆笑するほうもほとほと疲れるわ。

爆笑なんかしてねぇけど!

ってね。いや、こんな感じで錯乱するくらい落ち込んださ。冷蔵庫に続いてテーブルまで。ぼくらの家そのものにケチが付いたみたいな。結構なオプション代払って広い玄関にしたんだぜ。階段もコストかかってるぜ。

それなのにメジャーを階段にあててシミュレーションしただけで「無理です」ってマジか。

いっかいトライしてみんか?

新築傷つけて怒られるのが嫌なのもわかるよ。返品になったとしてもお前らの給料にはまったく影響しないのも分かりきってる。だから危なそうな橋は渡らない。うん、わかる。

けどいっかいやってみようや。

ぼくらの願いもむなしく、彼らはテーブルを持ったまま帰ってしまった。ひどく落胆するぼく。180センチくらいのテーブル探そうとぼくを励ましてくれる妻。

しばらくして夕刻。テーブルを購入した家具屋から電話。ぼくらを担当した紳士的な営業さんだ。テーブル返品の連絡を受けたようだ。

返品と聞きましたが・・・

階段を上がれないとか・・・

彼らは試しましたか?

1度も試さずに帰ったんですか?

私が見に行ってもよろしいでしょうか?

さすが営業さんだ。返品されたら成績に響くからな。搬入係とは目つきが違うぜ。テーブルを2階にあげてくれるなら誰でもいい。彼なら必ずやってくれるだろう。

ぜひお願いしますと言って電話を切った。こうして、ぼくらの希望は家具屋のおっさんに託された。来てくれるのは引っ越し後の週末だけど期待してるぜ。それまでは畳コーナーでちゃぶ台置いてご飯食べなかん。


Sep 12, 2017
waguri






2017年9月9日土曜日

引き渡し完了。けどちょっと愚痴。

2017年9月9日(土) 引き渡し

昨日、建物分のローンが実行された。そして本日無事、新居の鍵が営業さんからぼくらに手渡され、引き渡しが完了した。

まだ外構工事真っ只中。建物外周のコンクリートが打設されただけの状態だけど。外構工事の着工が今週の火曜日くらいだったから。最後の外構打ち合わせから2週間なにしててん。

引っ越しが14日(木)だからきっと駐車場は間に合わないや。隣のまだ売れてない分譲地使っていいってさ。

まあいいんだけどさ。なんつーか、もっと嬉しいもんだと、もっとハイテンションになるもんだと、もっと感慨深いもんだと、ワクワクして、「今日はここに泊まりたいっ」とか言いだすもんだと、想像してた。

嬉しいけどね。

いろいろ手直しをお願い・・・ってゆーか施主として当然の権利だから手直しの指示をしてたんだけど、その確認ができてなくて引き渡し後にやっと確認できた。今夜やっとね。

施主検査で指摘した箇所に手直しが入って、その確認に行ったら新たな傷や汚れがついてて、それをまた手直し指示してって何度か繰り返してるうちに引き渡しとなってもうた感じ。

で、今日の確認。

ほとんど治ってた。短期間でよくやってくれたと思う。う〜ん、気なる部分は大いにあるけど、まあ・・・いいでしょう!っていう感じ。妻はかなり気になるけどシブシブ譲った感じ。

ただ玄関タイルの目地はまだ汚くて、どうにかならんかな。一部角が浮いてるタイルがあって、爪で小突いてみたら他のタイルと明らかに違う音が鳴った。なんか嫌だなぁ。やっぱり玄関タイルはもっとがんばってもらおう。

こうゆうのってどこまで要求していいか判断が難しいけど、何千万円も払ってるんだから施主として当然の権利と思ってやり直しを指示しよう。

大工さんは最初から最後までとてもよくやってくれたんだけどね。その後の業者がことごとくよくなかったなという印象。

あとラクシーナの天板が傷になってた件。あれはパナソニックに見にきてもらったみたい。パナソニックの話だと工場で出荷前に表面を加工するんだけどその時の研磨痕の可能性が高いとか。で、現場で再加工したらしいから今日確認した。確かに、ラクシーナの天板は無数の筋が消えていた。あらゆる角度で照明を当てながら前に確認した筋がないか入念にチェックしたが、今日は見当たらなかった。

背後のカップボードもチェックする。カップボードも無数の筋が認められていたから。チェックした結果、そのままだった。筋いっぱい。ぜんぜん変わってなかった。どうやらカップボードのことまで話が通っていなかったようだ。こっちも早急に対応してもらわねば。

そんなこんなで我が家の引き渡しは、いくつかの不安を抱え込んだままで迎えてしまったから、感慨に浸る余裕がなかったみたい。

大丈夫。だいじょうぶ。

今日も最後の判子を押しながら、営業さんにお願いしてきた。あなたたちを信じて判子は押したけど、最後まで頼むぞと。営業さんは言った。これからが長いお付き合いだと。必ず不満の出ないようにすると。手直しと外構が遅れてごめんなさいと。

夜の畳コーナー。ムーディーやのう。

そういえば畳コーナーの畳も表面がポッコポコ浮いちゃってたの。何度か指摘して張り直したんだけど今日もダメだった。この畳、天然のイグサなんだけど床暖対応の薄いタイプらしくて普通の畳とは作りが違うんだと。普通の畳は表面がポッコポコしないもんな。これはもう別のビニール的な材料の工業製品的な畳に代えてもらおう。

明日はいろいろ大物の搬入があるから忙しくなる。早く寝よう。



Sep 9, 2017
waguri







2017年9月6日水曜日

ダサくなりがちな畳コーナーをできるだけステキな空間にしようとがんばった結果


2人暮らしの夫婦にとって、和室はそんなに必要な存在じゃない。あると便利だけど、それは母が訪ねてきたときとか、なんかゴロゴロしたいときとか、リビングにいてどうしてもそのまま寝ちゃいたいときとか、用途がかなり限られる。わりに、坪数を取る。40坪超の大きな家ならおまけ的に付いててもいいけど28坪程度の小さな家にノーマルサイズの和室があったら不自然だしジャマでしょうがない。

我が家の場合はゴロゴロしたいときの需要が抜きん出て高いのもあって、いわゆる和室という空間より狭くていいから畳コーナーがあったらいいよねってことで3畳ほどの畳コーナーをリビングの横に設けた。

しかしこの畳コーナー、いろいろなハウスメーカーの施工事例などを見る限り、かなりダサい。小上がりなんかにした日には目も当てられない。どうしてこうなっちゃったのってくらいダサい。


ぼくらはとても不安になって建具の打ち合わせぐらいのタイミングでネットで拾ったとびっきりダサい施工事例の写真を見せながら「こうはならないよねっ」と設計さんに詰め寄った。

めっちゃ笑われた。

ひとしきり笑ったあと、設計さんはどうしてこうなるんでしょうねと言って首をかしげた。ぼくらはなぜこの小上がり畳コーナーがこんなにダサいのかの検証を開始した。

写真の畳コーナーは畳3枚を横に並べたサイズで長方形。正方形の畳が6枚並んでいる。よくあるやつ。我が家も同じサイズ。

2辺はL字の壁、残りの2辺はリビングに面して開口している。これも我が家と同じ。

リビングに面した長い開口部は小上がりの段差を利用して引き出し収納を3つ設けている。リビングに面した2辺の角には柱が立っている。

床の間はなく、幅の長い方の壁の半分は押入れ収納。短い方の壁には窓があって明るい光が差し込む。


こんな感じ。

窓の上は折り上げ天井と間接照明の贅沢スペシャルコンボ。クロスは他の部分より少しトーンを落とした茶色っぽい和風を意識した色。仕切りの障子はなく開口部は閉じない仕様。畳コーナーの外にはニッチがあったり窓の横には極小の飾り棚が3つ不規則に並んでいる。

そこそこ凝った作り。

なのに、なぜダサいんだろう。

まず目につくのは角の柱。それがクロス巻きで真っ白。この『クロス巻きの柱』ってのがかなり安っぽさを演出していると思われる。また、2つの面が壁ってのも残念。閉塞感が安っぽい。押入れの存在が昭和くさい。

極め付けが小上がり引き出し収納。これが3つも並んじゃってる。どうせ使いもしないのに。いや、使うだろうけどたぶん使いにくいから生涯おそらく使わないでしょうと思われるものをしまうために使う、みたいな。使ってんだか使われてんだか使わされてんだかよくわからんけど存在そのものが残念。見た目もかなり残念。

同じものが3つ並んでてなんかダサいなって思うものは他にも。以前からとてもよく見かける三連スリット窓。建売住宅でもよく見かけるようになった。ダサいというより見飽きただけかも。高い位置のものは外から見て「あー中は吹き抜けになってて採光のために付いてるんだな」と思ったらただの2Fの子供部屋だったりして残念感が4割増し。

という感じで小上がり畳コーナーのダサい要素を抽出。我が家ではこれらを反面教師として、同じ小上がり畳コーナーでありながらダサくならないように工夫した。

ちなみに、これだけダサいダサいと書いてるのだから小上がりやめたらいいじゃんと思わなくもないが、小上がりは譲れないコダワリポイントだから。オプション代10万円請求されても譲れんから。


さて、我が家で工夫したこと。

  1. 角の柱はなくす。できる場合と、構造上できない場合があるが、できない場合は木目の露出した化粧柱とする。
  2. 幅の短い方の壁は奥行きが少なくても床の間を作る。畳部分を削ってでも作る。なにも置かなくても作る。とにかく作ればのっぺりした閉塞感が和らぐ。
  3. 押入れは作らない。どうしても作るならクローゼットにして明るい木目の扉とかにする。ビニールクロスとか襖にはしない。
  4. 小上がり収納は作らない。本当は我が家も作る予定だったけど1つ3万円の高額な見積り額に呆れてすぐやめた。このときはダサいとか考えてなかったから予算に余裕があったら収納にしてたかも。怖い。
  5. 壁に囲まれるとどうしてものっぺりしてまうから一番大きな壁に障子窓を設ける。壁の向こう側が屋外の場合はサッシ窓になって物々しくなるからNG。
  6. リビングとの境界は障子とかで仕切らない。仕切ろうと思うと最低でも障子一枚分の閉鎖領域ができる。それがリビングから見たときのスッキリ感に影響する。さらに畳コーナーの縁には障子が走るレールができてしまう。見た目にもダサいし座った時に不快な凹凸となる。仕切ることのメリットは特にないから障子はいらない。


で、完成した。


2F間取り図



リビングからパチリ


我が家の畳コーナーは2Fにあるからか、角の柱はいらなかった。ただ壁の終わりは通常ではクロス巻きになるからここは化粧柱にした。写真の両端にある柱がそれ。左側はぼくの強い希望で化粧柱にした。けどこの柱、いろんな方向から壁が当たるからノーマルな105ミリの柱では幅が足りないとのことで設計さんが130ミリの柱にしてくれた。おかげで大黒柱みたいになった。

床の間もしっかり確保。和風のスタンドライトが置けるようにコンセントも備えてる。

我が家は2Fに収納専用の部屋を作ったから畳コーナーに収納はいらない。押入れなし。

小上がり収納もなし。畳コーナーの縁は設計さんのアイデアで玄関框用の部材をグルリと取り付けてスタイリッシュにフロート感を出した。左側にある巣箱のような穴、その部分の壁がポッコリ外れるようになっている。この中には無線LANルーターが入る。ここは建物のほぼ中心、水平方向にも垂直方向にも中心だから家中に電波が届くかなと期待。今は穴だけどパッと見開閉できることがわからないくらいのスッキリ壁になる予定。

障子窓はぼくの強いコダワリ。この障子窓の向こう側は階段。だから障子窓にできるし外と連絡するサッシ窓と違って和室用の造作材が使用できる。これが畳とマッチしててイカす。階段の照明がこの障子窓の下に取り付けられていて障子を閉じて階段の照明を点けると障子の向こう側がぼんやり灯ってえらくムーディーになる予定。開くと階段の壁紙、金色の竹林を鑑賞できる。障子の前に立つと落ちそうでちょっと怖い。

階段から見上げる。右側が畳コーナー。


こうして完成した姿を見てみると、これまで散々diisってきた普通の畳コーナーとそんなに変わらんかも。でも自分たちなりにすごく考えて工夫してアイデアだしてイメージして造ってきたから。

ここはぼくらがもっとも自慢したくなる、至福のくつろぎ空間となるところ。

3畳の小宇宙。

狭小ユートピア。



Sep 6, 2017
waguri









2017年9月5日火曜日

クローズアップ物干し部屋

家づくりを始めて間もなく、洗濯物干しスペースを屋内に作ると決めた。だってぼくら、虫がムリだから。

これまでに何度も侵入を許したカナブンやセミ、あるいはコウモリ。こいつらはベランダの洗濯物に取り付き、家人がその存在に気づかないまま洗濯物を屋内に取り込んだ際に洗濯物と一緒に侵入する。こいつらを始末するのはいつもぼくの仕事だった。この世でもっともくつろげる空間であるはずの自宅で、なぜこんな恐怖と戦わなければならないのか。

あんな恐ろしい体験はもうまっぴら。

新居では、洗濯物を外に干さない。

ってか既に部屋干し100パーセントだし。

新居にベランダが必要かという議論をときどき目にするが、我が家ではそういった話し合いはほとんどなかった。なぜなら今現在、まったくベランダを使ってないから。部屋干し100パーセントだから。今あるのに使っていないものを、わざわざ作ることはない。さっき書いたとおり、洗濯物を外に干す気もない。だから最初からベランダを作る気はなかった。

そこで必要となるのが屋内の物干しスペース。

最初は洗面室を3畳くらい確保して巨大な洗面化粧台を壁一面に配し、その他のスペースを洗濯物干しとして使うつもりだった。ガス式の浴室乾燥機のついたバスルームとつなげればかなりの広さが見込める。

が、1度洗濯物を干したら取り込むまで洗面所が使えない。お風呂も入れない。だからそのタイミングで取り込まなければならない。畳んでクローゼットにしまわなければいけない。洗濯物を取り込むタイミングを、洗濯物とは関係ないものに決められるのはイヤだ。

そうなると洗濯物干しスペースを他のスペースとシェアするのは無理がある。

やはり、洗濯物干しスペースは単独でそれ専用のスペースを確保せねば。

そこで最初は2Fの広縁を作った。しかし浴室や洗面所が1Fに移ったことで1Fに物干しスペースを作る必要がでてきた。

これはぼくのコダワリだが、バスルームと洗面所と脱衣所と洗濯機と物干しスペースは同じフロアにあるべき。そのほうが楽だから。あとできれば寝室とかクローゼットとか服を置く場所と着替える場所も同じだとなお良い。そのほうが楽だから。

で、我が家ではバスルームと洗面所が1Fに移ったことで寝室と洗面脱衣所と洗濯機とバスルームが全て同じフロアに。

素晴らしい。でらマーベラス。 やはり物干しスペースは1Fに作るべき。

ここまで家事動線が楽になると物干しスペースで乾かした衣類を寝室のクローゼットへ持っていくのが信じられないくらい面倒臭い。

同じフロアなのに、歩いて10歩もないのに、想像するだけで面倒臭い。

ではどうするか。答えは簡単。

クローゼットを物干しスペースに作る。

これできまり。

寝室のクローゼットはただの物置きだから狭くてOK。ウォークインなんてできなくても一向に構わない。物干しスペースに衣類専用のクローゼットを作って乾いた衣類を全てそこに仕舞う。

着替えはここでしてもいいし、暑かったり寒かったりしたら服だけ持って寝室へ行けばいい。場所はすぐとなりだ。

こうして我が家の1Fに、壁一面のクローゼットと2組のホスクリーンと換気扇を備えた4畳ほどの物干しスペースができた。

 1F間取り図

バスルームと洗面所と洗濯機と物干しスペースは一直線に並んで直接行き来できる。

洗面所と物干しスペースは廊下にもつながっていてグルリと回ることができる。物干しスペースは勝手口で外ともつながっていて、もしもの時の避難経路としての役割も担う。

虫の侵入も許さない

小さいけど機能的で頼れる空間。

おかげで2LDKが1LDKになってぼくの書斎というかプライベートエリアというか篭り部屋的な空間がなくなったけどよく考えたらぼくらのライフスタイルではそういった空間は特に必要ないことに気づいたから別にいいわ。


おわり


Sep 5, 2017
waguri








2017年9月3日日曜日

入居前なのにラクシーナのカウンターに傷的なものが見つかってゲンナリ

人造大理石のグラーノホワイトのキッチンカウンター。窓から差し込む強烈な陽射しが絶妙な角度でそのキッチンカウンターを照らしたとき、ぼくらの目に飛び込んできたのは明らかに誰かが拭き掃除をした跡。

傷か?

いや、傷じゃないかもしれない。

ガラス窓を拭いた時につくような汚れの筋が傷に見えてるだけかもしれない。

そう思って少し水をかけてハンカチで拭き取ってみた。落ちない。

これは、深い傷かもしれない。しっかり調べてもらうように設計さんにはお願いした。


カウンターに無数の筋が
ラクシーナの表面てこんなんか。


カウンターに貼られた注意事項の書かれたシールの上にもこの筋が付いていたことから、製品にもともとあるような表面加工の類でないのは明らか。

やはり傷だろうか。

だとしたら取り替えてもらえるだろうか。

それともPanasonicの技術者がささっとリペアできるレベルのものだろうか。

今は設計さんからの返事待ち。

妻は「絶対取り替えてもらう。」と息巻いて手に負えない状況。あと10日で引っ越しなのに。

壁紙も結構残念なところがあるしな。

「こんなもんです」では許さん。

と、妻が申しております。




Sep 3, 2017
waguri






【撮影】和栗のお宅訪問